日記を書くことのメリットは、出来事の記録にあるのではなく、自問自答をすることで新たな思考に出会えることにある。

日記を書くことのメリットは、出来事の記録にあるのではなく、自問自答をすることで新たな思考に出会えることにある。

先日、ブログの執筆をなかなか習慣付けられないという記事を書いたばかりですが、日記に関しては、かれこれ20年くらい書き続けています。

とは言え、全く書いていない時期もありますので、その辺はアバウトですが、ひとまずここ数年は、週何回かのペースで書き続けています。

日記って、三日坊主の代名詞みたいな存在ですが、一度そのメリットに気づくと、逆に辞めることが難しくなるんですよね。

そんな訳で、今日は日記については思うことをまとめてみたいと思います。

日記は出来事の記録ではなく、思考の記録と考える

僕の場合、日記にその日の出来事を小説風に羅列することはせず、全ての内容を短く箇条書きにしています。

一番の理由は、長い文章で小説っぽく書くと、出来事よりも文体や表現の方が気になってしまい、時間がかかってしまうからです。

とは言え、出来事の箇条書きだけだと味気ないので、そこに少し、中身をプラスして行きます。

自己流日記テンプレート(ひな形)公開

もう1つ僕が決めていることは、あらかじめ質問形式の雛形(テンプレート)を決めて、それに答える形で箇条書きをしていくという点です。

言うなれば、自分で自分にインタビューするイメージで書いていきます。

実際はもう少しアレンジしているのですが、今日は基本編ということで、僕の日記の雛形を紹介したいと思います。

昨日の出来事を箇条書きする

書き始めは、昨日の出来事の箇条書きです。

◯ 年◯月◯日の日記

  • 休日にカフェに出かけてブログの下書きを執筆した。
  • 書きたいと思っていたテーマの記事を書くことができた。
  • 途中から強い眠気に襲われたので、続きを諦めて帰宅した。
  • 早く寝るつもりがネットで動画を見続けてしまい、結局いつもより就寝が遅くなってしまった。

小さなこと、関心のないことは書きません。自分の中で印象に残ったことから記述して行けば良いというくらいのアバウトなものです。

その出来事から感じたことは何か?

続いて、その出来事から感じたことを箇条書きします。

  • 自宅だと怠けてしまうので、カフェに出かけて執筆したのは良かった。
  • 書きたいと思っていたことが大方書き終えられたのも良かった。
  • しかし眠気が強くなると、途端に生産性が下がるのを感じた。
  • 早く眠れば良かったのに、油断してまたネットにハマってしまった。
  • 結果的に今日の教訓が生きず、次の日も睡眠不足になってしまったのが一番悔しい。

単純に、嬉しいとか、残念だったとかでも良いのですが、特に書式は決めていないので、その出来事に対して頭に中に浮かんだ思考をそのまま書くくらいの気楽さでOKです。

なぜそう感じたのか?

3つ目は、なぜそう感じたのかを箇条書きしてみます。

  • 過去、自宅で作業をしようと思った日は高確率で怠けてしまうことが多かったため、作業をするなら外に出たほうが良いと考えるようになったから
  • やりたいと思っていたことが進むのは気持ち良いから
  • 前日に寝るのが遅かったにもかかわらず、目が覚めてしまったので、そのまま外出してしまったから
  • 自宅に帰るとそれまでの緊張感が一気に無くなってしまうため
  • 過去何度も、睡眠が大事という結論を出しているのに、それがまた具体的な行動に活かせなかったため

例えばある出来事を嬉しいと感じたのはなぜなのか。

あるいは残念に感じたにはなぜなのか。

この質問を入れることによって、漠然と感じただけの感情に、自分がどのような動機を持っていたのかが明らかになり、思いもよらぬ気づきを得たりします。

その次も、潜在的な思考を掘り起こして行きます。

その出来事から得た教訓は何か?

4つ目は、その出来事から得た教訓を考えて、箇条書きして行きます。

今後も、休日に作業をすると決めた日はカフェなど外で作業をするのが良い 少し遅く起きたり、二度寝するなどしてでも、睡眠を万全にして休日を迎えよう 帰宅した後もダラダラしないよう、具体的なスケジュールを決めて過ごしてみよう 22時には就寝する習慣を確立しよう

この辺りまで来ると、日常の思考ではまず生まれない領域まで気付きを掘り下げらるので、日記を書くことならでは発見に出会えるかもしれません。

では?

その後は、「では?」という問いに対する回答を箇条書きして行きます。

  • 今後も休みの日は出来るだけまず外に出てから色々な行動を考えてみよう
  • 帰宅する前に、この日記を開いて、帰宅後のスケジュールを書き込んでみよう

これは、じゃあ今日はどうする?という意味でも良いですし、今後はどうする?といった意味でも構いません。気づきと教訓に対して、次の具体的なアクションを言語化してみることが狙いです。

そのためには?

  • 日記を書いたり、読みなおしたりする機会を増やす習慣を作ろう
  • DayOneのアプリのMac版も購入して、常に同期できるようにしよう。

最後に、そのためには?という問いに対する回答を箇条書きします。

次の具体的なアクションが決まっても、それが壮大すぎれば現実的ではありません。そのためにも、まずはそこに向かう小さな一歩を言語化してみる。それによって今日一日の行動が新しい成長の一歩となる場合があります。

ここまで書ければ日記=昨日の出来事に対する思考の記録と整理は完了です。

ただ、毎日これらの質問を全て答えるのは大変ですので、僕は日によっては4番目くらいでやめてしまうこともあります。

この辺は、起きた出来事の大きさや、自分にとっての重要度にもよって、掘り起こすだけの価値があるかいなかを判断して、必ずしも全部書かなくても良いくらいの低いハードルを課した方がが結果的に長続きするように思います。

ただし、全ての質問に答えれば答えるほど、自分が気づかなかった思考に出会えるので、一度日記を書くことのメリットが体感できれば、また次も書いてみたいという感情に出会えることがあると思います。

継続のコツは、全ての工程で省エネすること。

この日記を毎日書くためには、メモ等のアプリなどで良いので、テンプレート(雛形)を作っておくと便利です。

それを毎回コピペしてもいいのですが、僕がお勧めするのはスニペット系のツールを使うことです。

TextExpander (Legacy)
カテゴリ: ユーティリティ, 仕事効率化


スニペットとは、断片という意味で、例えばgmlと書くと予め自分が登録したGmailのアドレスを記述出来るなど、長い文章を繰り返し記述する際に、好きな省略文を登録できるアプリのことです。

代表的なものにはSmile社のText Expanderがあるのですが、MacであればDashという無料アプリ(全ての機能を使う際は有料だが、スニペットだけなら無料のままでOK)など、代替品もいくつかあるので、自分がしっくりくるものを選ぶのが良いと思います。

iPhoneやMacなら日記アプリの定番DayOneがおススメ

日記を書くためのツールは、標準のノートやEvernoteなどの無料サービスで全く問題ありません。

僕の場合は色々試行錯誤した結果、有料アプリのDayOneに落ち着きました。

Day One ジャーナル + ライフログ(iOS)
カテゴリ: ライフスタイル, 仕事効率化
Day One (Mac)
カテゴリ: ライフスタイル, 仕事効率化


理由は単純に、インターフェイスが美しく、使いやすいことに加え、マークダウン記法やTextExpanderの読み込みなど、機能が豊富なためです。

メモ系アプリとしても秀逸なのですが、日記アプリとしての使い勝手ももちろん良いため、多少高いお金を出しても買う価値はあったと思っています。

まとめ

先日のブログの習慣化という記事もそうですけど、物事を継続できる一番の動機は、それを行うことのメリットを享受出来るか否かであると思います。

メリットよりも面倒さが上回れば、それが良いことであっても、長続きしないものです。

しかし、面倒さをメリットが上回れば、少し苦労をしてでも続けたくなるのが人の心drはないでしょうか。

今回は、日記を書きたいけれど、なかなか継続できない、と思っている方に、少しでも楽に、かつ効率的に書けるようになるための一例として、僕の方法を紹介させていただきました。




日記を書くことのメリットは、出来事の記録にあるのではなく、自問自答をすることで新たな思考に出会えることにある。

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ABOUTこの記事をかいた人

最後までお読みいただきありがとうございました。 精神保健福祉士として福祉施設の運営を行う傍ら、生活困窮家庭の子供たちに無償の学習支援教室を開催する、NPO法人街のひろばの代表をしています。様々な場所に出かけ、様々な人と出会いながら、生きづらさや、挫折を抱えても、常識に縛られることなく、心から楽しいと思える生き方を創造できる世の中を創ることを自分のミッションとしています。