iOS版VSCOがついにRAW対応!
iOS10になって、個人的な目玉機能の一つがRAW現像が出来るようになったことです。
とは言え、僕の愛用しているフィルムシミュレーションアプリのVSCOは、RAW対応をアナウンスしていながらも、長らくアップデートされないままでした。
最近は、やたらバージョンアップの頻度が増えましたが、基本はバグ修正ばかりですね。
もしかしてこのままRAWに対応しないまま開発停止?とも危惧していたのですが、ふと気付いたらいつのまにかにRAW対応していました。
いやホント、アップデートの度にチェックし続けていたのにいつの間に?って感じです。
何はともあれ、これでVSCOでもRAW撮影と現像が可能になりました。
でも、問題は現像のクオリティですよね。
僕はLightroom版のVSCOが大好きです。
はっきり言って、これ無しではデジタルカメラを使う気になりません。
それくらい、フィルムの写真というのは味わい深いものですし、VSCOの質感はフィルムに迫るものがあります。
でもやっぱり、気軽に撮った写真1枚のためにMacを立ち上げ、Lightroomに読み込んで編集をするのはめんどくさいです。
もしこれが、カメラからWi-Fiで転送して、iPhoneやiPadだけで完結するならどんなに素晴らしいことでしょう。
という訳で、細かい編集はせず、プリセットだけ適用した場合で、iOS版とLightroom版の画質にどれくらい違いがあるのかを比べてみました。
iOS版VSCOでのRAW撮影と編集
iOSでのRAWの撮影の仕方ですが、例えばVSCOであれば、カメラ画面の下にRAW撮影切り替えモードのボタンがあるのでこれを押せばRAWで撮れます

あるいはRAW撮影可能の別のカメラアプリを使用してもOKです。
ただし、iOS標準のカメラアプリにはRAW撮影機能が無いのでご注意ください。
RAWで撮影されたものは、アプリの種類に関係なく、写真ライブラリにRAWと表示されますので、それをVSCOで読み込ませればOKです。
デジカメのRAWファイルを転送しての読み込みも可能ですが、SONYのRAW形式であるARWなファイルなどは、現像で使うアプリにそのまま読み込めない場合もあるので、別途ARWファイルに対応したアプリで読み込ませてから編集する必要があります。(この辺は説明が長くなるので今回は割愛します)

RAWで撮影された写真の編集画面は、通常のJPEGと違い、RAW専用(非破壊編集)のパラメーターとなります。

もちろん、VSCOのプリセットもそのまま使えますので、難しい知識は必要ありません。
iOS版VSCOとLightroom版VSCOの画質の比較
iOS版のVSCOとLightroom版のVSCO filmを比べてみました。
撮影に使用したカメラはPanasonic LUMIX GX7で、Lightroomのバージョンは5(Mac版)です。
タイトル部分の英数字は、それぞれのプリセット名を表記しています。
編集前のRAW画像
Lightroom版 VSCO Film 00 Kodak Gold 100
Lightroom版 VSCO Film 00 Kodak Gold 100 + Alt2
画像が小さいので分かり辛いと思いますが、徐々にフィルムの質感の強いプリセットに切り替えていっています。
プリセットを適用した以外は一切パラメーターをいじっていませんが、一枚目の編集前の状態と比べると、大分質感が変わっているのが分かるかと思います。
いよいよ次は、1枚目のRAWファイルを元に、iOS版のVSCOのプリセットを適用してみます。
iOS版 VSCO A6
iOS版 VSCO E1
iOS版 VSCO E8
iOS版 VSCO B2
実を言えば、iOS版にはさほど期待していなかったのですが、仕上がりを見比べてみてビックリ。
Lightroom版と遜色なく、普通に「使える」レベルです。
あえてiOS版と記さなければ、違いに気づかないかもしれません。
これはホント、現像の環境が大きく変わるかもしれませんね。
とは言え、市販のカメラのRAWファイルをiOSに読み込むのって、以外に面倒なんですけどね。。。
僕はWi-Fi接続のミラーレス一眼と、TOSHIBAのAirFlash、それとApple純正のSDカードリーダーを持っているのですが、どれもやはり、iPhoneやiPadに転送するのは一手間掛かります。
その点はMacなら、一度読み込んでしまえば一括処理が楽なので、一長一短ですが、出先で撮った写真をVSCOで処理して、自分の好きな質感にしてSNSにアップする、みたいな使い方が以前より気軽に出来るようになったのはありがたいですね。